
熊本県伝統工芸館に出かけました。熊本市の電車通りを健軍方面から通町筋を抜けて、熊本城方面にゆるい上り坂を進むとKKRホテルの手前右側が伝統工芸館です。めったに行かないのですが、駐車場が狭くここに来るときはいつも駐車の心配をしてしまいます。ですがきょうは日頃の行いが良かったのか、1台の車がちょうど出て来てうっそうとした木々の木陰に都合よく駐車できたのでした。

1階常設展示の肥後象嵌や陶磁器・・・なども見ながら、2階の展示場できょうまで開催されているリブラ工房さんの鍛鉄作品展「たたくカタチ~鉄の意匠~」を鑑賞しました。イタリアに10年間ほど滞在してこの道を極めたという方の作品展です。会場に入るとベンチやランプ、銘々皿に菓子きり、風鈴、灯篭、オブジェなどが展示されています。非常に細やかな作品で、硬い鉄をなめらかに仕上げているその技術と、何よりも実際の生活に活用できる作品が多いことに驚嘆いたしました。窓際に置かれた作品が作り出す、窓の外の熊本城とのコントラストがまた素晴らしく感じました。

ベンチに何げに座ろうとするカミさんに、「座ってよかと?」と声を掛けると、さすがに躊躇していましたが、考えると鉄の作品なので体重は気にしなくて良かったりして・・・作者にお許しを頂いて思う存分座っていたのでした。
芸術的な作品を鑑賞するというアカデミックな時間を過ごしたその帰り道。
街の宝くじ売り場で1枚500円で2億円が当たるという宝くじを買って、「2億円当たったら何する?」と話し合った、どこまでも俗物根性丸出しの夫婦だったのでした。ドホ~!