2012年02月13日
隠し剣 秋風抄
この前読んだのは短編集の文庫本「隠し剣 秋風抄」(文春文庫)。これ、会社の同僚から借りてきた本で、木村拓哉主演で映画化された「武士の一分」の原作「盲目剣谺(こだま)返し」が収録されています。

藤沢周平の小説は、江戸時代の侍や町人が主人公。この2冊、短編小説集ですが、日本人だったら小説の中の町並みや家屋、庭などの情景が手をとるようにイメージできるのが不思議です。。。ストーリー性がもう文句なしのできで感動ものでございます。。。
どんな風に????
例えば。。。
まだ独身の若い侍。淡い恋心を抱いていた娘がある日、父親とともに失跡して、調べてみると父親があらぬ罪を押し付けられて、お家断絶。その娘を助けようとして、娘の父親の無罪を証明しようとすると・・・、これまで世話になっている自分の兄や兄嫁が窮地に陥ることになる、、、とか。よく考えられたストーリー展開でございます。スゴッ!
でこの前。BOOK-OFFに行ったとき。
藤沢周平作品4冊を大人買いするわたしだったのでした~!
(と、言っても合計420円でしたけどドホッ)
私、本は借りるより自分で買ったほうがマイペースで読めるので、ついつい買ってしまいます。
(注)ところで時代小説と歴史小説。違いがあるのか?と調べると、歴史小説は「実在した歴史上の人物」が主人公で、ほぼ史実に基づいたストーリー展開。時代小説はそうではなくフィクションとのこと。初めて知りました。